研究室からのお知らせ

ここでは、作物研究室の日常をほんの一部紹介します(更新日:2022/07/26)。
当研究室を詳しく知りたい画面の前の学生さん‼ 気軽に作物学研究室(9号館205)までお越しください!
<令和5年度>
3月29,30日に開催された日本作物学会第255回講演会(東京農工大学)において、学部4年生の伊藤くんが「イネ葉鞘における出穂後のデンプン分解を制御する遺伝子の単離に向けた表現型解析と遺伝子連鎖解析」、学部4年生の櫛田くんが「dripping wet leaf(drp)変異体における冠水によるイネ葉表面の形態変化が撥水性とガスフィルムの維持に及ぼす影響」、学部4年生の安藤くんが「繊維作物のケナフとジュートに湛水耐性を付与する耐湿性形質の探索」というタイトルで口頭発表を行いました。
2月11日(土)に卒業研究発表会が開催されました。今年度もコロナ禍のために卒業生の参加はかないませんでしたが、16名の4年生が一年間取り組んできた成果を発表し、3年生からも多くの質問があり、素晴らしい発表会となりました。4年生の皆さんは一年間お疲れ様でした。
1月11日にウインク愛知展示場で開催された名城大学リサーチフェア 2022において、学部4年生の櫛田くんが「稲の耐水性機構を解明する~豪雨に負けない安定生産を目指して~ 」、学部4年生の安藤くんが「繊維作物の耐水性機構を解明する~豪雨に負けない安定生産を目指して~」、学部4年生の伊藤くんが「稲種子のデンプン蓄積を向上させる遺伝子を探索する~実りの良くなる稲品種の改良を目指して~ 」というタイトルでポスター発表を行いました。
<令和4年度>
・10月11日に開催された日本作物学会東海支部第152回講演会において、学部4年生の安藤くんが「ケナフとジュートにおける地上部/地下部生長に及ぼす異なる増水環境の影響」というタイトルで口頭発表を行いました。また、同じくその講演会において、黒川助教が「普通ソバと野生ダッタンソバの湛水耐性評価から見えてきたもの」というタイトルで口頭発表を行いました。
・6月23日に農学付属農場にて、種子保存のための田植えを行いました!(写真は作業後の様子)
・6月16日に簡易水田の代掻きを行いました。みんな泥だらけになりながら作物研らしい雰囲気でした!
・5月9日に土ふるいを行いました。今年は雨続きだったため、GW明けの作業となりました。当日も午後から雨の予報でしたが、限られた時間の中で効率よく作業を進められました‼
・4月20日に研究用の土を粒度を揃える「土ふるい」の準備、植物の栽培を行う場所「網室」付近の清掃を行いました。令和4年度初の先生・学生全員で行う作業でした。ワイワイ楽しく作業を進められました‼
・4月14日に令和4年度前期のゼミナールが本格的にスタートしました‼ 初回は手本として、発表者:黒川助教による「イネの根におけるROLバリア」についての輪読を行いました。
<令和3年度>
・3月27日に開催された日本作物学会第253回講演会(オンライン)において、平野教授が「イネβ-アミラーゼ遺伝子、OsBAM2とOsBAM3の発現特性の解析」というタイトルで口頭発表を行いました。
・2月12日(土)に卒業研究発表会が開催されました。今年度もコロナ禍のために卒業生の参加はかないませんでしたが、16名の4年生が一年間取り組んできた成果を発表し、3年生からも多くの質問があり、素晴らしい発表会となりました。4年生の皆さんは一年間お疲れ様でした。
・早晩性の異なるエゴマ系統の特性を評価し、それらの生育・収量を栽培地間で比較した論文が日本作物学会紀事の91巻1号に掲載されました。この研究は愛知県農総試山間農業研究所との共同研究として2015年度から取り組んでいる課題に関する成果をまとめたものです。また、本研究に関する写真が雑誌の表紙に選ばれました。
・10月29日(金)に附属農場において実験用や試食用のイネの収穫を研究室全員で行いました。
・9月10日に開催された日本作物学会第252回講演会(オンライン開催)において、修士課程2年生の國井くんが「深水条件下における浮イネ節間のデンプン代謝とα−アミラーゼ遺伝子の発現との関係」というタイトルで口頭発表を行いました。また、同じくその講演会において、黒川助教が「OsGL1-1/WSL2遺伝子はワックス決勝を形成することでイネ葉のガスフィルム維持を制御する」というタイトルで口頭発表を行いました。
・6月17日(木)に研究室のゼミの一環として、品種保存用など実験用や試食用のイネ品種・系統の田植えを附属農場において実施しました。
<令和2年度>
・2月13日(土)に本年度の卒業研究発表会が開催されました。コロナ禍のために例年のように卒業生に参加してもらうことはできませんでしたが、例年同様に4年生が一年間取り組んできた成果を発表し、非常に素晴らしい発表会となりました。来年度は同窓会も開催することができればと思っていますので、卒業生の皆さん、またよろしくお願いします。
・GETシステムの実証試験に関するフィージビリティスタディがNEDOの新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業に採択され、研究代表機関である株式会社ユニバーサルエネルギー研究所とともに、静岡県袋井市を現場とした事業性評価を実施することとなりました。
・2011年から附属農場において実験を進めてきた、水田を発酵田とした稲わら由来のバイオメタン生産技術である「GETシステム」に関する論文が、Journal of Cleaner Production 272巻に掲載されました。
・4月から新しい作物学研究室の助教として黒川裕介先生が着任されました。黒川先生は本学農学部生物資源学科作物学研究室の平成22年度の卒業生で、その後、名古屋大学大学院生命農学研究科修士課程に進学し、さらに博士後期課程を修了して、博士(農学)の学位を取得された新進気鋭の若手研究者です。
<令和元年度>
・32年6か月にわたって名城大学農学部作物学研究室で教育研究に携わってこられた道山先生が本年度末で退職されることとなりました。
・日本作物学会第249回講演会において「α-アミラーゼ遺伝子,RAmy2Aに関する高収量イネ品種タカナリの発現抑制系統における収量構成要素の解析」というタイトルで平野が発表を行いました(講演会はコルナウイルスの影響で中止)。
・2月8日に卒業研究発表会が開催され、11名の学部4年生がポスターと口頭で一年間の研究成果を発表しました。また、口頭発表会とその後の打ち上げを兼ねた同窓会では併せて60名ほどの卒業生が参加し、現役生と卒業生がお互いの交流を深めて、大いに盛り上がりました。卒業生の皆さん、忙しい中いつもありがとう。
・11月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催されたアグリビジネス創出フェアにおいて、GETシステムに関する成果が展示されました。
最近の主な論文・著書
・平野達也・田中哲司・鬼頭雅也・川口稜司・山田直輝・杉浦宏之・渡邉靖洋・道山弘泰 (2022) 早晩性が異なるエゴマ系統の生育および収量関連形質に及ぼす栽培地の影響.日作紀91: 16-27.
・Chen, S., Murano, H., Hirano, T., Hayashhi, Y. and Tamura, H. (2020) Establishment of a novel technology permitting self-sufficient, renewable energy from rice straw in paddy fields. J Cleaner Prod. 272: 122721.
・Kurokawa, Y. et al. (2018) Rice leaf hydrophobicity and gas films are conferred by a wax synthesis gene (LGF1) and contribute to flood tolerance. New Phytol. 218(4): 1558–1569.
・Hashida, Y., Kadoya, S., Okamura, M., Sugimura, Y., Hirano, T., Hirose, T., Kondo, S., Ohto, C., Ohsugi, R. and Aoki, N. (2018) Characterization of sugar metabolism in the stem of Tachisuzuka, a whole-crop silage rice cultivar with high sugar content in the stem. Plant Prod Sci. 21: 233-243.
・Sasayama, D., Okishio, T., Hirano, T., Fukayama, H., Hatanaka, T., Akimoto, M. and Azuma, T. (2018) Internodal elongation under submergence in the Amazonian wild rice species Oryza glumaepatula: the growth response is induced by hypoxia but not by ethylene. Plant Growth Regul. 85: 123-132.
・Hirano, T., Higichi, T., Hirano, M., Sugimura, Y. and Michiyama, H. (2016) Two beta-amylase genes, OsBAM2 and OsBAM3, are involved in starch remobilization in rice leaf sheaths. Plant Prod Sci. 19: 291-299.
・Sugimura, Y., Michiyama, H. and Hirano, T. (2015) Involvement of α-amylase genes in starch degradation in rice leaf sheaths at the post-heading stage. Plant Prod Sci. 18: 277-283.
・Hirano, T. et al. (2014) Differences in elongation growth between floating and deepwater rice plants grown under severe flooding in Thailand. Field Crop. Res. 160: 73-76.