GAPとは

GAP: Good Agricultural Practice

GAPとはGood Agricultural Practiceの略で、直訳すると「良い農業のやり方」となりますが、一般には「適正農業規範」や「農業生産工程管理」などと呼ばれています。

近年、食品や農作物の安全・安心に対する関心が高まっており、食品事業者は一般消費者の信頼を得るために様々な対応を迫られ、実践しています。

では、食品原料を供給する「農業」の現場はどうでしょうか?日本の農業は家業として受け継がれてきたところが多く、各農家に生産管理全般が委ねられ、生産工程がまちまちなのが現状です。

GAPは工程管理に基づく品質保証の考えを農業に応用したもので、農業生産者が自ら農場管理を改善するために活用する手法です。

工程管理で留意すべき点(JGAP管理点と適合基準より)

農作物の安全

1.農薬
2.肥料
3.土壌の安全性
4.水の安全性
5.種苗の安全性
6.収穫
7.農作物の取扱い

環境への配慮

 8.水の保全
 9.土壌の保全
10.周辺地への配慮
11.ごみの減少とリサイクル
12.エネルギーの節約
13.野生動植物の保護

生産者の安全と福祉

14.作業者の安全
15.従業員の福祉

農場経営と販売管理

16.記録管理
17.自己審査
18.販売管理とトレーサビリティー