大学院

農学研究科(農学専攻)

Graduate School of Agriculture

多様化する世界の課題に、最先端の研究で挑む

農学研究科(農学専攻)は、修士課程(入学定員30名)と博士後期課程(入学定員3名)を設置し、生命科学、食料・健康科学、環境科学における高度な専門知識と洞察力を有し、専門領域や関連学術領域における総合的な応用力、創造力及び実践力を備えた専門技術者及び研究者の養成を目的としています。
修士課程では、学生は、13の専修分野(栽培植物生産学、分子生物情報・育種学、生物保護学、経営・経済学、生命科学、食品科学、分子化学、生物制御科学、生物保全学、物質動態学、生物機能科学、緑地創造学、フィールド生産科学)の何れかに属し、2年間(標準修業年限)在学して修了に必要な単位を講義、実験および演習で修得します。さらに、学位修士論文を提出してその審査ならびに試験に合格した者には、修士(農学)の学位が授与されます。
博士後期課程は、修士課程等で培った高度な研究能力あるいは技術力を活かし、さらに自立して研究を展開できる能力を有する研究者の養成を目的とします。具体的には、学生は、フィールド生産科学を除いた修士課程の専修分野に対応して設けている12の専修分野の中から1分野を選定します。 そして、3年間(標準修業年限)在学して、指導教授から、自立して研究を展開できる研究者になるために必要な指導を受けて修了に必要な16単位を修得した上で、学位博士論文を提出して論文審査と最終試験に合格した者について、博士(農学)の学位が授与されます。

人材養成目的、その他教育研究上の目的

農学研究科は、生命科学、食料・健康科学、環境科学における高度な専門知識と洞察力を有し、専門領域や関連学術領域における総合的な応用力、創造力および実践力を備えた専門技術者および研究者の養成を目的とします。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

修士課程

農学研究科修士課程は、研究科の人材養成目的を理解し、大学などにおける学修を通して、次の能力・態度を身に付けている人を受け入れます。

  1. 修士課程での学修の基盤となる生命科学、食料・健康科学、環境科学、科学英語などに関する専門知識と応用力を身に付けている。
  2. 生物資源・生物生産、生命現象・食品機能、あるいは生物環境・環境保全などを扱う総合科学である農学を学ぶことに強い関心や意欲を持っている。
  3. 課題探求活動に積極的に取り組み、主体的、継続的、協調的に学修する力を身に付け、専門技術者や研究者として社会に貢献する意欲を持っている。

博士後期課程

農学研究科博士後期課程は、研究科の人材養成目的を理解し、大学院修士課程などにおける学修を通して、次の能力・態度を身に付けている人を受け入れます。

  1. 博士後期課程での学修の基盤となる生命科学、食料・健康科学、環境科学、科学英語などに関する専門知識と応用力を身に付けている。
  2. 生物資源・生物生産、生命現象・食品機能、あるいは生物環境・環境保全などを扱う総合科学である農学を学ぶことに強い関心や意欲を持っている。
  3. 課題探求活動に積極的に取り組み、主体的、継続的、協調的に学修する力を身に付け、専門技術者や研究者として社会に貢献する意欲を持っている。

研究科の特徴

農学研究科は多様な生物資源の有効利用と安定的な生物生産、生命現象・食品機能・生物機能および生物と人と自然との調和の取れた環境の創出などについて、広い視野に立った精深な学識の涵養を図るとともに、高度な研究能力・専門技術を担うための卓越した能力を培っています。そのために以下に示すような、幅広い教育・研究を、学部と大学院が一貫して実施しています。

  1. 遺伝子・細胞レベルの植物科学
  2. 栽培植物の生産・管理技術
  3. 生物資源と人の関わり
  4. 有用植物や昆虫・微生物の特性
  5. 生物生産を社会において現実化する仕組み
  6. 微生物や食品のバイオテクノロジー
  7. 生体成分の機能解明
  8. 糖質・脂質・タンパク質などの機能解明
  9. 食品成分の生理作用並びに食品加工技術と製品品質の科学
  10. 新規生理活性物質の探索やその分子設計
  11. 動・植物の生態系とそれを取り巻く環境の多面的評価
  12. 持続的な生物生産環境の生物機能による修復と保全
  13. 生物の環境応答
  14. 人・生態系に不可欠な生物や生物多様性の保全
  15. 人や生物にとって快適な緑地環境の創造

また、農学研究科では、学費負担を軽減することを目的とした奨学金制度を充実させています。この制度では、学業成績や研究業績による選考はありますが、一定の基準を満たしたほぼすべての修士課程の学生が2年間で合計20から30万円の奨学金の給付を受けることができます。
さらに博士後期課程では、選考により大学に採用された学生が、研究を遂行しながら学生実験の助手などの教育補助の業務に携わることにより、月額10万円の給与を受ける特任助手制度があります。この制度により、博士後期課程に進学しても、学費の心配をせずに研究に専念することができる環境を整えています。

科目紹介

生化学特論
(専修分野:生命科学)

多細胞生物には、免疫や細胞外マトリックスによる組織形成などの、複雑・精巧・ダイナミックな高次の生命システムが存在する。ここでは農学と関連のある免疫学・細胞外マトリックス学について学ぶことを目的とする。

食品機能学特論
(専修分野:食品科学)

食品が有する3つの機能の中の生体調節機能を主対象とし、その機能発現の詳細を最新の研究・開発に関する知見を取り入れながら講述する。食品成分による栄養素を超えた「食」と「身体」との積極的関わり合いについて学ぶ。

生物制御科学特論II
(専修分野:生物制御科学)

本講義では、生命現象や生物機能に関わる生理活性物質の役割や生合成の仕組みについて有機化学的な視点から分子レベルで理解し、新たな生物活性物質の設計や合成に活用する能力を養う。

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