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生物環境科学科主催の公開講座が開催されました
2025.12.04

 2025年11月29日(土)PM1:00~3:30 天白キャンパス共通講義棟南S101


 11回目となった生物環境科学科の公開講座「-生物・人・自然の調和を考える-生態が拓く未来:
エネルギー問題への挑戦と可能性」が,開催されました.参加者は,一般市民約30名,学科1年生約100名,その他約20名でした.

講演では,山形大学農学部の加来伸夫教授と山口大学農学部の高坂智之教授により,「嫌気性微生物とメタン発酵」およびカーボンニュートラルに向けた温故知新:古くて新しいメタン発酵の微生物からの理解と活用」というタイトルでご講演いただきました.加来先生からは,嫌気性微生物の基本的な代謝反応からメタン発酵がどのように起こるのかや,日本におけるメタン発酵の現状について教えていただき,高坂先生からは,メタン発酵が起こるメカニズムにおいて,メタン生成菌とそこに水素などを供給する共生嫌気性細菌の関係性について,実際の現象がどのように起こっているかを遺伝子レベルで解析した内容について教えていただきました.

内容によっては,聴講者に難解な部分があったかも知れないですが,講師の先生方は分かりやすく丁寧に説明していただき,廃棄物処理問題などの環境問題に対して,メタン発酵などエネルギー生産や再生可能エネルギーとしてどのようにバイオマスを扱うと良いかについて理解してもらったと思います.講演会後の満足度アンケートにおいても,94%の方々が講演内容について「たいへんよかった・よかった」と回答してくださり,参加者にとって有意義な講演会となりました.講師の先生方,参加者の皆さんありがとうございました.

農学部 細田 晃文


  
講師の山形大学 加来先生
 

  
講師の山口大学 高坂先生
 

  
講演会会場の様子   

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