名城大学農学部附属農場フィールドサイエンス研究室果樹


研究内容

おいしい果物を作るにはどうすればいいのか?  なぜおいしい果物ができるのか?
植物成長調節物質(ホルモン)による果実の成長制御
果実成長と栽培環境応答 などを主体に

基礎から応用技術までを研究しています

一例をあげると,
成長調節物質による果実品質の制御
巨峰やデラウェアはジベレリンという成長調節物質を処理することで無種子化する技術が確立し,
アブシシン酸やエチレンは果実の成熟に関与することが研究室レベルの実験で明らかになっています.
しかしながら,現場への実用化技術開発は未だに発展途上の部分があります.
そこで,その生理的な原因解明と技術開発を行います.

そのために
圃場で栽培管理した果樹を用いた測定.
研究室で果樹に含まれる極微量の糖,色素,成長調節物質などを抽出し、
さまざまな機器を用いて測定します.



果実の着色促進
果実は光,温度,水分などの環境要因と成長調節物質など内生要因により着色が制御されています.
明るければよいとか気温が高ければよいとは限りません.その逆もあります.
そこで,環境を制御したり成長調節物質処理をすることで,果実着色の制御機構の解明を行います.



Fig
マルチシートの設置により果皮色が
変わったイチジク果実

  果樹専攻生

年度 男-女(数) 研究材料 研究テーマ
2003 0-1 イチジク イチジクのマルチング効果
2004 1-1 イチジク マルチング処理がイチジクの生育に及ぼす影響
ブドウ ジベレリンおよびベンジルアミノプリン処理によるブドウの無核化
2005 1-1 イチジク マルチングによる環境の違いがイチジク果実に及ぼす影響
ナシ ナシの成長にともなうペクチンの消長
2006 0-1 ブドウ ブドウの着色制御
2007 0-1 モモ モモの葉面散布剤処理によるモモ葉の光合成活性と果実の糖に及ぼす影響
2008 3-1
キンカン 開花周期と果実品質との関連
ブラックベリー アントシアニン蓄積の制御
イチジク 新梢伸長とオーキシンおよびアブシシン酸との関連
ブドウ 成長調節物質による果実成熟の制御

2009
1-0
イチジク
イチジクの新梢伸長と新梢切り戻しに伴う内生成長調節物質の消長
2010
1-1
イチジク
イチジクの副梢発生誘導と内生成長調節物質との関連
ブドウ
ワイン残渣添加物飼料が採卵鶏と鶏卵に及ぼす影響
2011
0-0
カリフォルニア大学デービス校で在外研究のため専攻生なし
2012
0-1
温州ミカン
成長調節物質処理による樹勢制御

共に研究する専攻生を募集します.
当研究室では作業をコツコツこなすとともに緻密な作業が求められます.



主な就職先(2003-2010)
警察官2、教員2、サービス業(環境設備)1、種苗会社2、商社(建設、化学)2、食品会社4、JA1
すべて個人およびキャリアセンターとの連携による決定