名城大学 農学部 植物病理学研究室

〒468-8502 名古屋市天白区塩釜口1-501
Tel. 052-832-1151, Fax. 052-835-7450


Sep. 14, 2008:トップページ更新
  • 研究目標
    植物病理学は、最終的には植物の病気をいかに効率よく防除するかを追求する学問です。「効率よく防除する」とは、植物に病気が出る前に何らかの処置をして病気をださないようにすること、また病気が出ても収穫量や品質に大きな影響を及ぼさない程度に発病の程度をおさえること、の2点を意味しています。これらのうちの1点、あるいは2点を追求するためには、病気をひきおこす微生物の種類や性質を調べ、あわせて植物の病気に対する罹りやすさ、植物を取り巻く環境などを事細かに調査する必要があります。当研究室で主に取り扱っている菌核病は、イネだけでなく各種作物の収量やそれらの品質に大きな影響を及ぼすため、これら病気の発生の実態解明や効率のよい防除が叫ばれています。

  • 研究内容
    当研究室では、対象とする植物は主としてイネ、病気をひきおこす微生物として糸状菌(カビ)であるRhizoctoniaおよびSclerotium属菌、これらの相互関係の結果としての菌核病を取り扱っています。通常、これらの病気はイネが出穂する頃から、主に茎の部分(葉鞘)に褐色〜濃褐色で大小さまざまな、楕円形〜長楕円形または不整形の病斑を作ります。前述のように、これらの病気にかかるとイネの収量は2〜4割も減少したり、コメの品質が著しく低下したりします。現在、このような菌核病および病原菌である菌核病菌の圃場内での分布状況、分布の年次変動、また近隣圃場との関係について調査を行っています。さらに、これら菌核病の生物的防除の可能性を探るため、主に糸状菌を対象にして菌核病発生を抑制しうるような微生物についても調査を進めております。

  • スタッフからのメッセージ
    必ずしも植物病理学の部門だけではなく、農学全般について言えることだと思いますが、1つのことを知ろうとするためには、頻繁に圃場へでかけることが最も重要です。圃場において被害植物、その存在している場、周りの環境などを見ることによって、現在行っている内容で見えなかったものが見えてきたり、アイデアなどが浮かんだりしてきます。また、実験室外へでることは気分転換ともなり、このことは結構重要なことです。(右の画像は春日井市にある農学部附属農場におけるイネ栽培水田の様子。本研究室では主に病害発生調査と病原菌の採集に利用。)

  • 教 員
    稲垣公治(いながき きみはる)農学博士、教授、E-mail: inagakik @ ccmfs.meijo-u.ac.jp(@前後のスペース不要)
    荒川征夫(あらかわ まさお) 学術博士、准教授、E-mail: aramasa @ ccmfs.meijo-u.ac.jp(@前後のスペース不要)

  • 学 生
    修士2年:岡田 有祐・加藤 宗徳・森島 千晶
    修士1年:漆崎 慎吾・尾関 一浩
    学部4年:天木 弥生・石川 恭子・石黒 浩太郎・魚住 法子・加賀 梓・川本 未来
        ・後藤 泰志・春原 努・寺島 豊・徳永 優菜・飛田 晃宏・原川 太輔
        ・平松 雅貴・水野 高志・村瀬 圭祐・山田 浩久・吉田 彰太・渡邊 盛一
    学部3年:天野 公博・安藤 俊介・大前 達也・岡本 陽介・北出 静・木全 里紗
        ・後藤 直哉・鷲見 優一・祖父江 未佳・高林 亮太・西口 光・西沢 太一
        ・東 信吾・藤嶋 侑哉・水島 洵・山口 大輔・渡辺 平・中村 純也

  • 卒論・修論一覧(1995年度分より掲載)

  • 研究室イベント(画像が多いため、環境によっては表示に時間がかかります)

  • 植物病理学関連リンク

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